極めて特殊なネジです。

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工法によっては使わなければならないこともあるようです。


 一段目の写真では、鉄骨に締めつけたボルトの頭が見えますが、このブースの会社ではボルトを販売していました。ただし、ボルトと言っても特殊なもので、鉄骨或いは鉄板の一方から挿入し、ボルトの頭を回転させると挿入した裏側の部分が膨らみ、鉄骨或いは鉄板を両側から締めつけることができるものです。考え方自体は昔からあるもので、元々は航空機のリベットで使用されてきたものです。それを鉄骨、橋梁関係のボルトに応用したもので、現在国内では一社だけ生産しているそうです。
 このボルトの単価は、通常のボルトの十倍以上するので、それ程利用されるものではありません。しかし、箱のように組み立てられていて裏側に手が入らず、ナットを鉄骨の裏側に配置できないような作業現場ではこれしか使うことができないとのことでした。このため、既に建設されてしまった橋梁の補強工事などで利用されているとのことです。数量は多くないのですが、利用してくれる企業が必ずある商品でしょう。
2009年7月30日