変わった加工機械でした。

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少ロットの製品や試作に使われるようでした。


 今回の会場では「金型が不要な金属加工機」という機械が出品されてました。通常、金属板を加工するには、金型で雄型と雌型を製作し、二つの金型の間に金属板を挟み込んで加工するのですが、この機械は金型を製作しなくとも金属板を加工できるといものです。
 一段目の写真がその機械の外観で、二段目の写真が金属板を富士山の形状に加工している状態のものです。木型などで製品と同じ形状のものを製作し、その木型の上に比較的柔らかい金属板(アルミなら一番良い)を密着させ、金属板の表面に先端が丸い棒を押し当てて少しづつ押し下げて加工していくのです。要するに、絞り加工を平面で行うようなものです。こうして加工したのが三段目の写真あるような、薄いアルミ板でできた富士山の模型なのです。
 ガチャンと金型を押さなくとも金属板を加工できるのですが、加工には時間がかかるのが欠点です。少量の製品を製造する場合には便利なんだそうです。国内では一社だけしかこの加工機を製造していないとのこと。用途が限定されるので、狭いマーケットのためでしょう。
2009年11月7日