周期的に見かけられるアイデアです。

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工作は普通の木工所ならできるものなので。
簡単にできても売るのは難しいのです。


 ベンチャーフェアの会場内には、障子と壁紙を立てかけた小さな部屋が展示されてました。中には畳が敷かれて和室となっていて、床の間なども設えてあります。マンションなどの洋室の中に、四方を白木の素材で柱を立て、ユニットとなっている障子や壁紙をはめ合わせることで仕切られた空間を作るのだそうです。この中に入ると和室となってくつろぐことができ、心がなごむのだそうです。目立つ商品なので結構、見学している人がいました。
 この商品は売れそうに見えるのですが、2、3年に一回は何処かの見本市で必ず見かけることのできる「新製品」なのです。地方都市の木工所などがアイデアを出して試作品を出品するのです。木工の知識があれば、製作するのにはそれほど難しいものではありません。そのため、周期的にどこかの木工所が製作してみるのです。だが、このような安易なアイデアの商品では売れません。なぜなら、それほど需要が無いからです。世間では見かけないため、あれば売れるのではないかと考えるのですが、類似品が世間にはないだけであって需要層が存在しないからです。
 このような仮設の和室は一坪茶室といって、極く少数ですが需要があり、主に海外でお茶の手前を披露するために利用されているようです。しかし、それほどに需要があるのではないたため、新たに参入しても売れないものです。
2010年2月7日