壁面にペットボトルが下げられているとは。
外観では想像できない仕掛けでしょう。
都会では温暖化防止のために屋上緑化や壁面緑化が奨励されています。また、コンクリートの壁面を緑で覆うと見た目にもいいので、昨今はあちこちで見かけるようになりました。このブースでは、ペットボトルを持った説明員が緑化の手順を説明していました。一段目の写真では、底を取って側面に切り込みを入れたペットボトルを示し、これから花を嵌め込む前の状態を示しています。本来なら廃棄するペットボトルを花入れに活用するのです。このペットボトルの切り込みに人工床、鉢植えの花を差し込み、組み合わせます。鉢植えはどこの花屋でも売っている、プラスチックのポット入りの花であり、このポットごと切り込みに入れ、花だけをペットボトルの側面から露出させるようにするのです。二段目の写真は2つのポットを入れるところであり、これで1つのユニットが完成します。こうして組み合わせたユニットを上下左右につり下げることで三段目の写真にあるように、壁面が緑と花で覆われることになります。水は上のペットボトルから注入すると、順次下段のペットボトルに落下していきます。
廃物利用で面白いものを考えたものだ、と関心していたら、この会社はペットボトルなどの素材を売るのではないそうです。この会社の本業は造園業であり、壁面緑化を請負い、このような工法で緑化の作業をするのだというデモンストレーションでした。なお、ペットボトル2本分、花のポット4個分で四千円程度とのことでした。
2010年2月7日