特殊な職人集団です。

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宗教用具にはそれぞれ専門家がいるのです。


 仏壇に関係する仏具は多種多様なものがあり、それぞれに専門家がいます。一段目に写真は掛軸などを専門とする書家であり、仏事に関する書や仏絵を専門にしていました。ただし、単なる書家ではなく、僧籍を持たれた宗教界の人でした。
 二段目の写真は今は珍しい絵ろうそくを製造している人です。その昔(明治時代まで)は和ろうそくという商品がありました。樹木から採取した木蝋からろうそくを製造していて極めて高価なものだったようです。現在は石油からの生産物であるパラフィンを素材としたろうそくが主流となっています。横に立っている人は坊さんではなく、この和ろうそくに絵柄を書く職人です。手作業なので、当然絵ろうそくは高価となります。灯を点けて消滅するような絵ろうそくを購入する信者はどんな人か想像できません。
2010年4月16日