地味なのですがこの技術が無いと何事も成り立ちません。
「国際ウエルディングショー」に出掛けてきました。ウエルディングという名称の通り、この見本市は「溶接」に関する技術・商品が出店されています。隔年に東京と大阪で交互に開催されるもので、東京では4年ぶりとなります。
溶接は建設業界、設備業界、自動車業界などで広く利用されている技術であり、産業の根幹をなす幅の広い技術なのです。地味な業界ですが、溶接がないと社会が成立しないような基本中の基本の技術なのです。溶接には大きく分けて、アーク溶接、電気溶接、レザー溶接などがあり、参入している企業も多いのです。このため、来場者の人数も多く、最近の見本市では活気のある会場でした。
二段目の写真は、黄色い色で特徴のあるファナックのブースです。コンピューターを駆使した自動溶接機の展示をしていました。三段目の写真は他のブースにあった溶接のロボットの展示であり、自動車のボディーなどを組み立てるために大量に使用されています。テレビにニュースなどではお馴染みのロボットです。
四段目の写真はパイプを設計図通りに自由に切断、開口できる装置で、パイプとパイプを接続するための接合面などを加工することができます。この装置で加工したパイプの見本が五段目の写真にあるもので、このような形をしたパイプが現在建設中のすみだタワーの構造部材として利用されているのだそうです。すみだタワーでは、多数の鋼管を網のように溶接して組み上げていて、それぞれの鋼管が結合される部分では隙間が発生しないように三次元で切断開口されているのです。
2010年5月24日