声もなく聴視されてました。

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 とあるブースの前にはモニターが設置してあり、映像を流してました。人だかりがして皆様関心をもって見ていました。通常、見本市に設置してあるモニターにはそれほど人だかりがしないのですが、何故かこのモニターでは人が動かず、映像を注視してました。では内容は、と言うと、二段目の写真にあるように屠殺場にある豚の移動装置でした。屠殺場では豚を一列に並べて、順番に屠殺しなければならないのですが、豚も危険を察知して嫌がります。そんな嫌がる豚をうまく誘導して、一頭づつ次の部屋にまで案内する機械の説明でした。屠殺場での作業が撮影された映像で、私も始めて拝見しました。屠殺場の内部が映像になって公開されるのは滅多にありません。このため、来場した食品工業関係者にも珍しい映像なので、足を止めて注視していたのです。屠殺場の豚を見ると何だか哀れになってきましたが、毎日の食事に使われる豚肉はこのようにして加工されているのだ、という現実がありました。
2010年7月9日