「パチンコホールイノベーションフォーラム」という長ったらしい見本市にでかけてきました。「パチンコホール」であって「パチンコ」ではないところにご注意下さい。要するに、「ホール(会館)」に関する設備・機器の見本市であって、「パチンコ台」の見本市ではありません。ずーっと以前には「パチンコ台、スロット機」の見本市もあって、それは盛大なものでした。しかし、内部事情により中断となって今でも開催されていません。この見本市は昔あった遊戯台そのものの見本市ではなく、パチンコ屋の内部で使用する設備や装置だけの見本市であり、パチンコ屋の附帯設備を出品するものと考えれば良いでしょう。久しぶりのパチンコ関連の見本市なので、勇んででかけてきました。
二段目、三段目の写真はパチンコ台の回りに取り付けられた各種の附帯装置を見せているものです。傘かけ、ペットボトル置き、隣の台からの煙草の煙を遮蔽する仕切り板などが取り付けられていました。パチンコ台とパチンコ台の間にある縦方向のスリットには広告板を挿入できるようになっていて、引き出すことで広告や特典などを読めるようになってました。四段目の写真は、各パチンコ台に独立した空気清浄機であり、下側から吸引して上側から排出し、顔の当たりに清潔な空気を供給するのだそうです。ここまでして、客の健康を注意してくれる産業もないのではないかと思います。それより、パチンコ屋に出掛けない方が健康のためにいいのではないでしょうか。
五段目の写真では、各パチンコ台の上に情報用のモニターが取り付けられています。パチンコを遊びながらテレビ番組を鑑賞したり、店内での出玉情報を知ることができるのだそうです。最近は液晶モニターが安価となったことから、各パチンコ屋でも多様な使用方法を考えているようです。六段目の写真は、出玉を貯留しておくケースを展示していました。パチンコの遊戯で当てるとパチンコ玉が出てきますが、パチンコ玉は床の上にある玉箱に移しかえていました。この透明なケースでは、勝ち取ったパチンコ玉が上から振りそそいできて溜められるのです。パチンコの遊戯をしている人が、現在どれだけ持ち玉があるかを目の前で確認することができるのがメリットなんだそうです。
これらの展示されていたパチンコ屋の付帯設備については、もう既にパチンコ屋で使われているのだそうです。私は、ここ十年以上パチンコ屋に入ったことが無かったので、最近のパチンコ屋店内のことには疎くなってました。
七段目の写真で、ブースの上の方にあるキャッチを良く見てください。パチンコ屋に来店した客の苦情の対応が書かれてます。このブースは、パチンコ屋店員の社員教育とトラブル対策を専門にするコンサルタント会社でした。最近のパチンコ屋店員のマナーは向上していて、昔のようなズレた性格の店員は見かけられなくなりました。このようなコンサルタント会社が指導しているのでしょうか。
八段目の写真は、見本市会場内の風景なのですが、背広姿の人ばかりでした。ブースで待機する説明員は当然のように背広を着用していますが、来場するパチンコ屋経営陣の人達も背広を着用していました。要するに、パチンコ業界はバクチ業界ではなく、洗練されたサービス産業に発展しているのです。接待する方もされる方も、皆スマートなビジネスマンでした。
2010年10月31日