不可思議なのですが商売になるみたいです。

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 オフィス総合展では不可解な商品を見つけました。見本市にでかけると理論や常識では理解できない摩訶不思議な商品と出くわすことがあります。それを疑わしい物と見るか、それとも効果があると期待できる物と判断するかは当人でなければできません。しかし、どうも理論や構造が不可解な商品と出会うこともあるのです。ブースに出品した業者の方には悪いのですが、「どうして説明している効能がでるの」と質問したくなる場面もありますが、私はそんな野暮な質問はしません。黙って通り過ぎるだけです。それでも商品が売れていくのですから、その商品には期待できる効果があると判断された方も多かったのでしょう。
 一段目の写真はエネルギー効率を向上させるというシートです。アルミ箔で断熱材のような素材を包装したシートで、写真中央にあるのはそれを丸めたもので、これが商品です。このシートをガス管に巻き付けておくだけで燃料効率が向上し、ガス代が安くなるのだそうです。また、自動車の燃料パイプに巻き付けておけば、燃費が良くなるのだそうです。その理由は説明されてませんでしたが。このアルミ箔の筒になったシートが七千円でした。
 二段目の写真は重油に水を混合させる装置です。重油に乳化剤を混ぜて水を入れるとエマルジョン状に混合され、その重油をボイラーなどで燃焼させるとエネルギー効率が改善されるのだそうです。油に水を混入させただけなので、燃費が改善されるのではないと思うのですが。この燃料エマルジョン化装置は随分前(数十年前)から研究されているのですが、実用化になった装置は無いようです。このブースでは、この装置の混入重油を使えば同じお湯を沸かすのでも燃料費が安くなる、と力説してました。
 現在、大手企業のどこでも燃費が1%でも改善されるのであれば、その技術に飛びつくはずです。大手企業が採用しない装置であっても中小企業なら採用してくれるのではないか、と考えたのではないでしょうか。
2011年5月27日