環境展のあるブースでは、一段目の写真にあるように、不動産屋の店先のような風景がありました。一枚の紙に写真と説明が並んでいて、このままでは街で見ることができる不動産の物件紹介のように見えます。しかし、これらの写真は不動産ではなく、中古の廃棄物処理機械なのです。廃棄物処理の業界に参入したが業績が思わしくなく撤退しようという企業や、新型の処理装置を導入したので古い機械を処分したい企業から依頼され、それらの中古機械を仲介している業者のブースです。
　このような中古の廃棄物処理機械を売買する専門の業者は全国に数社あるようです。中古機械の売買業者が出現してきたことは、逆に言えば廃棄物処理業界が成熟し、多くの企業が活動していることの証拠でしょう。廃棄物処理の業界は、家庭の不用品のような細々した物から工場で発生した膨大な量の産業廃棄物まで、業界は広がっているのです。
２０１１年６月１０日