掛け軸の修理も承っています。

こんなに簡単な作業で補修できるとは思いませんでした。

 仏具の商談会の隅では何やら手作業をしている人がいました。一段目の写真は掛け軸の修理をしている実演で、古くなった掛け軸を洗い直し、裏貼りを剥がして再生しているところです。絵画の裏に貼ってある紙を丁寧に剥がしていました。ここに新しい裏紙を貼り付けて表装をつけるのです。なお、この作業は一般家庭で保存されている掛け軸の補修であって、国宝などの補修ではこの方法とは違う手法がとられているとのことでした。
 三段目の写真は和蝋燭を製作する実演であり、ハゼなどの植物性樹脂を加熱して溶かし、芯となる軸木に塗り付けていくのです。和蝋燭の製造メーカーは全国に10社が残っているとのことで、衰退していくのでしょうがこれ以上は減らないでしょう。
2012年4月7日