高精度の加工技術が必要なパイプです。




 
 中国では真似できな技術なんだそうです。
 

 もうかりメッセ東大阪では極めて特殊な加工をした商品を見かけました。一段目の写真にあるのがそれで、素材はチタンであり、パイプを90度に曲げたもの(エルボ)ですが、これは無垢のチタンブロックを削りだしにより成形したものです。これだけの大きさで40万円の定価なんだそうで、ジェットエンジンの燃料供給パイプに試用されてるとのこと。
 二段目の写真は加工の手順を説明したもので、左側から右側に向かって順次加工していくのです。1ミリ厚のパイプを成形するのに、大部分の素材を削り落としてしまうのですから時間と費用がかかるはずです。三段目の写真はこの加工によるエルボと従来からあるパイプを曲げて加工したエルボとの断面比較です。左側がこの削りだし加工によるエルボであり、肉厚が均一です。右側は曲げただけのエルボであり、内側と外側の肉厚が違ってます。これだけの差が特定の業界では必要とされるのです。
2012年7月9日