2年に1度の包装・梱包材料の総合展です。
商品や物品を梱包する「東京国際包装展」に出掛けました。この見本市は2年に一度開催されるもので、物流業者、小売店などが来場するものです。包装といっても、単に物を包むという単純なものではなく、工場から製品を段ボールで梱包することから、流通業者がそれをコンテナーに投入したりして運送し、問屋、小売店で商品を販売するために包みなおすところまでの、川上から川下までが含まれる巨大な産業分野なのです。
二段目、三段目のブースは、スーパー、食料品店などを相手とした包装材料企業で、梱包資材、包装資材、封緘資材などの全ての包装材料を一括して提供し、陳列までを企画して提供しています。そういえば、系列の異なるスーパーであっても陳列してある棚や売り場が良くにていると感じられることもあり、提案企業が同じなのでしょうか。
四段目の写真は段ボール板をカッティングする機械であり、コンピューターで設計した通りに厚い段ボール板を切り込んでいきます。加工した段ボール板を組み立てると各種の商品となります。五段目はパレットに応用した例で、普通自動車を搭載してもびくともしません。実際には段ボール製のパレットはこのような用途には使われないのですが、段ボールの丈夫さを示すために試作されたようです。
五段目の写真は段ボールでできたベッドなのです。下が収納部分になっていて、上で寝ることができます。段ボールの加工品の最大の欠点は成形しても「箱型」のしかできないことです。プラスチックや木工のように曲面や球形に加工することができないのです。このため、段ボール板の加工業者はこのようなベッドや椅子などの箱物を試作するのですが、実際に販売できたという成果を聞いたことがありません。このベッドも試作だけであり、どのように販売していくか思案中でした。
2012年10月13日