大学、専門学校が出店している展示会でした。
台北市の「台北世界貿易中心」で開催されていた「新一代設計展」の主催者は不明なのですが、どうも公共団体か官公庁のようで、若いデザイナーに発表と商談の場を与えるのが目的のようです。台湾には大学、専門学校が多数あり、デザイン学科や美術学科も多数あります。2012年度で大学数は172校あり、進学率は70%を越えていて、日本よりも高進学率となっています。大学や大学生の数が多くなっても、それだけの人数に対応する職場があるとは限りません。台湾でも日本と同じように、学卒者の就職難が発生しているのです。需要と供給のミスマッチングということです。
そこで、多分、日本の文部省に該当する機関がこのような展示会を主催し、各大学での成果を発表させると共に、デザイナーを市場に売り込んでいく機会を与えたと思われます。そんな理由で、会場内には各大学がブースを借り切って、在学生などの作品を発表させていました。ついでに、各大学、専門学校では来期の受験生を募集するため、大学の宣伝を行っていました。場内には高校生や大学生ばかり、とい理由がこれでした。
会場には大学のブースばかりではなく、学生が使用する商品を出品しているブースもありました。5段目の写真は色鉛筆を販売している会社のブース、6段目の写真はコンピューターグラフィックのソフトを販売している会社のブースです。しかし、このような業者のブースはほんの数小間であり、全体としてはほんの少しの面積でしかありません。90%以上は教育機関による、学生の作品を発表しているブースでした。
2013年5月29日