靴専門の見本市は国際色豊でした。

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靴は軽工業の代表選手なので、日本のメーカーは太刀打ちできないようです。

今回は始めて靴の見本市にでかけてきました。靴はあちこちの見本市に出品されているのですが、何れの見本市も専門のものではありません。例えば、高級なファッション関係の見本市では、ハンドバッグなどと一緒に並べられていて比較的高価な靴があります。これらはデザイナー物やブランド物であって少量しか販売されていないようです。また、雑貨が主な出品であるギフトショーなどでも出品されることがありますが、こちらは運動靴や子供靴などの安価なものが多いようです。従って、靴専門の見本市というのはここだけのようです。
さて、靴といってもその種類は広範囲にわたっていて、その素材により革靴、キャンパス靴、ゴム靴、サンダル、スポーツ靴などに分類されます。2013年度に輸入された靴の総数は6億6千万足であり、国内での生産量は7千万足に比べると格段の差があります。靴は軽工業に属して高い技術を必要としないことから、これからも後進国からの輸入は増えるでしょう。靴の輸入国は何といっても中国で5億7千万足となり、二位はベトナムで3千万足となります。この輸入統計は靴全体ですが、素材を革靴にだけ限定すると1位は何とカンボジアであり、年間6百万足が輸入されていて、2位の中国は5百万足となっています。しかし、革靴の輸入金額からするとイタリアが1位(輸入数量は6位)で3百億円となり、2位が中国で2百億円と逆転しています。これはイタリア製の靴は高額品が多いからと推定されます。
日本で販売されている靴は輸入が極端に多いため、靴専門の見本市では全世界から靴メーカーが出店していました。二段目の写真は中国のメーカーであり、女性用革靴がメインでした。三段目の写真は中国でブーツ類が専門であり、四段目の写真も中国で運動靴が専門でした。五段目の写真は中国のメーカーなのですが、ここはスリッパが専門です。六段目の写真はバングラデッシュからの出店です。バングラデッシュは革靴の輸入数量、輸入金額も3位なのです。
2014年9月27日