テーマが分散してしまった東京ビジネスサミットです。

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大企業と中小企業が混在してしまったようです。
以前のような中小企業だけの祭典にして欲しいものです。

 全国の中小企業を出店者対象とした「東京ビジネスサミット」に出掛けてきました。この見本市は元々ベンチャーリンクという企業が主催していて、全国の信用金庫、信用組合の顧客を集めていたものです。そのため、東京では見かけることのできない中小零細企業と商談できて、面白い見本市でした。今年で28回目となり、中小企業を対象とした見本市としては長続きしているものです。二段目の写真のように来場者も多く、これを目当てに来場するバイヤーも多いものです。各出店者は三段目の写真のように金融機関ごとに区画に分かれて出店していました。四段目の写真は出店者の一例で、衣類などの軽工業品の出品が目立ってました。
 ベンチャーリンクが主催していた時期では、全国の信用金庫がそれぞれ上客をまとめて特産品や自慢の製品を並べていたのですが、今年の会場は少々雰囲気が違ってました。大企業の出店が目立つのです。五段目の写真では、大日本印刷、JTB、凸版印刷、NTTなどの上場企業のブースが並んでいました。六段目の写真では宇宙事業関連の企業の出店も見かけられ、本来の中小企業の祭典ではなく、大企業も新たに参加してきていたのです。その原因は共催者にあるようです。今年はJTBコーポレートセールスという企業も協賛していて、スペースの三分の一程度の面積をJTBが専有して、「グローバルビジネスゾーン」というタイトルで出店者を集めていました。ブースにはジャパンインバウンドエキスポ、アウトバウドコーナーというテーマが設けられて、国内外の旅行関係企業や海外進出支援企業などが出店してました。こうなると、大企業と中小企業が混在し、見本市の性格が何であるか薄れていくようです。
 さらに、会場の一部は「チイキラボ」と称する区画があり、こちらは特定の地域を活性化させることを目的にした企業が出店してました。「チイキラボ」の主催者は雑誌やネットで求人情報を配信するマイナビでした。出展者の顔ぶれは、日本将棋連盟、講談社、移住・定住推進機構、毎日広告社などで、何が統一したテーマなのかサッパリ判らないゾーンでした。
2014年10月8日