少し新しい感覚の商品もありました。
「互感フューネラル」では葬儀社向けの見本市のため、業者への商品が展示されてました。しかし、これらは主催者の企業が製造したのではなく、他の企業が製造した商品なので、主催者の提案するデザインの葬儀と組み合わせて採用して欲しい、といった意味合いの友情出品といったところでしょう。葬儀ビジネスの見本市には何度も見学してますが、今回は少し目新しい商品も見つけました。
一段目の写真は葬儀に最低不可欠な商品である棺桶です。木目調で豪華な感じがしますが、本体は段ボールなのです。耐水、耐圧の厚手の段ボールを使用していて、表面には薄い木質のプリント紙が貼り合わせてあるのです。遠くから見たら木材で製造してあるのではないか、と錯覚します。以前にも段ボール製の棺桶がありましたが、この製品は完成度が高くなっていました。
二段目、三段目の写真は化粧道具であり、遺体に口紅や頬紅を塗るための道具です。キットになっていて、この箱の道具で全ての死に化粧をすることがでます。各化粧品は全て一人一回での使い捨てとなっていて、口紅は右側にある四角い紙の上に紅が塗布され、一回の使用で廃棄するようになっていました。かなり専門的な道具が製造されているようになりました。
四段目の写真は会葬御礼の商品で、中身は線香でした。線香そのものは以前から知られている平凡な商品なのですが、その化粧箱を注意して観察して下さい。一見するとチョコレートかクッキーを詰めたような箱のデザインとなっています。昔風の葬式では、いかにも葬式で貰ってきた会葬品(主に、お茶や海苔が多かったが)と思われるようなデザインでした。しかし、これからはさり気ないデザインの会葬品が主流になるでしょう。
2015年5月31日