多くの出店者は下請け企業ですが、マイナーですがオリジナル商品もあります。
信用金庫主催のシグマバンクグループビジネス商談会に出店している企業は中小企業ばかりで、下町のため大企業の下請け、孫請けの加工会社が殆どです。しかし、中にはマイナーながらオリジナルの商品を出品している中小企業もありました。
一段目の写真は薬品会社のブースですが、机の上に並べられた商品が製造している全ての種類なのだそうです。製造している薬品は、何と「鑑賞魚用の薬品」なのだそうです。金魚、熱帯魚などの病気を防ぐための薬品で、国内では2社しかないそうです。養殖魚や水族館の魚に使用する薬品は大量に消費されるため大手が多数参入しているのですが、家庭で飼育する鑑賞魚向けの薬品は販売額が少ないの参入してこないのだそうです。この会社は50年も前からこの薬品を製造し続けているのだそうです。
三段目、四段目の写真は石川県七尾市から出店している刃物製造会社で、地元特産の牡蠣や貝を加工するための道具を製造しているのだそうです。極めて特殊な形状をしていて、地元でしか使われないそうです。売上げは安定しているらしいのですが、年商で1億円を越さないのが困るのだそうです。
五段目の写真では袋に入った組み立てキットを販売している会社です。袋の中にある部品を組み立てると六段目の写真にあるような防雨ゴーグルが完成します。雨の日にこのゴーグルを使うことで、顔に雨水が付着するのを防ぐことができるのだそうです。道路交通法の改正により、傘をさしながら自転車に乗ることが禁止されたために開発したのだそうです。この出店者は、元々は自転車部品を製造していたのですが、日本での製造は止めて中国製の部品の輸入に業態を変更したそうです。このオリジナル商品は久々の国内製なのだそうです。
2015年8月21日