結婚式場の経営者や結婚に関連する業界の見本市です。
久しぶりにブライダル産業フェアに出かけてみました。この見本市は10年以上前から入場しているのですが、昨年は出かけませんでした。その理由は、数年前からは規模が年々小さくなり、出店者の顔ぶれが変わらず商品がマンネリとなっていて刺激が無くなったからでした。10年前では結婚式を盛り上げるために工夫を凝らした面白い商品があったのですが、新しい企画の商品が無くなってきたのです。その理由として、結婚する人数が減少してきて、婚姻数そのものが縮小してきたことがあげられます。次に、ジミ婚が増えてきたため、結婚式に費用をかけられる新郎新婦が少なくなってきたのです。一軒屋を借り切って豪勢な式を挙げるハウスウエディングもあるのですが、数が少ないのです。それで、ブライダル産業に活気が無くなってきたのです。3、4年前のこの見本市は酷いもので、出店者が少なくなり、会場はガラガラでした。このため、昨年は入場しなかったので、今年は二年振りの入場です。
今回の見本市で感じたことは、出店者の数は増えたのですが、二年前に見かけた出店者が少なくなり、新規の出店者が増えたことです。個人的な感じてでは半数は入れ代わっていて、その大半は今年になってこの見本市に初めて出店する業者のようでした。このため、会場内ではちぐはぐな感じを受けることがしばしばありました。新規の出店者が目立ったのは、主催者がコマを埋めるために関心のあるような企業に、とにかく出店してみてくれ、と要請したのではないかと思われました。もしかして、今年初めて出店した企業は来年には出店しないかもしれません。
二段目の写真は、毎度お馴染みのファッションショーです。今年新作のドレスなどが披露されていました。このファッションショーはこの見本市で人気があるのか、毎回満席でした。その年に販売するドレスを観察できるので、業者にとっては関心が高いからでしょう。しかし、会場にはドレスを販売する業者のブースが減少していました。例年ならば、中国、韓国からの専門業者のブースが並ぶのですが、今年は2、3社しかみかけることができませんでした。
今年の出店者で目立ったのはプロジェクションマッピングをする業者でした。巨大なプロジェクターで背景を投影し、会場の雰囲気を変えていくことができます。三段目、四段目の写真は新郎新婦の背面に巨大スクリーンを配置し、スクリーンに各種の映像を投影していくことができるデモです。今までは、金屏風を配置していたのが、スクリーンで全て代用できることになりました。
五段目の写真は、式場のテーブルをどのように飾ると良いか、というテーブルコーディネートのコンテストです。色々な小物商品でテーブルを飾ることで、式場の雰囲気が大きく変わってくるようです。しかし、広いスペースに間隔をおいてテーブルを並べるのは何だか無駄なような気がしないでもないのですが。
2015年8月2日