不思議な介護機器や介護道具もありました。

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老人が好むと好まざるにかかわらず、何でも製造しているようです。

国際福祉機器展には新製品が出品されるのですが、ビックリするほど良いと思われる商品もあれば、ガッカリするような商品もあります。
一段目、二段目の写真は、あの有名なピップエレキバンの子会社であり、縫いぐるみを出品していました。この子供のようなデザインの縫いぐるみでは、会話にうなずくことができるのだそうです。老人が声を掛けると「うん、うん」とか「そうだね」と反応し、首を動かすのだそうです。音声に反応するだけなので、会話の内容を理解して反応するのではないそうです。価格は2万円と安いのですが、すでに高価で高機能の介護ロボットも販売されていることから、どの程度の需要があるか疑問です。
三段目、四段目の写真は、積雪の中でも移動できる車椅子なのだそうです。車輪の代わりにキャタピラーが取り付けてあるため、積雪でも氷上でもどんな悪路でも走行できるのが売り物なのだそうです。しかし、これほどの重装備の車椅子を必要としている人がいるのか問題です。アメリカ製なのだそうですが、こんなものを具体的に製造するメーカーがあるのは驚きです。
会場内には台湾のメーカーからの出品もありました。不思議なことですが、毎年台湾からの出店者は見かけるのですが、韓国からの出店者は見かけません。韓国の産業構造では、中小企業が育たず、このような介護用品を製造するメーカーが少ないのかもしれません。五段目、六段目の写真は合成ゴムを利用したリハビリ用品を展示していましたが、いずれも日本製のコピーが目立ちました。七段目、八段目の写真は、仮の椅子になるステッキで、歩行するときは折り畳んでステッキになり、途中で休む場合には3本の足が広がって椅子になるというものです。アイデアはいいのですが、構造が複雑で故障し易いと思われました。実は、台湾でも日本と同じように高齢化社会となっていて、福祉・介護が必要となっているのですが、対応する準備がまだできていないらしいのです。これからの社会インフラを成熟させるためには大変かと思われます。
2015年10月22日