中小企業のためのビジネスマッチングを狙った新しい見本市でしたが。

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補助金・助成金を受けた中小企業だけを集めて商談を進めるためのもののようです。

今回出掛けたのは「中小企業 新ものづくり・新サービス展」という長ったらしいタイトルの見本市で、私は初めてのものでした。主催者は「全国中小企業団体中央会」という団体であり、事務局の名称は『ものづくり補助事業成果発表・ビジネスマッチング会「中小企業 新ものづくり・新サービス展」運営事務局』とこれまた長ったらしいものでした。私がこの見本市を知ったのは、ネット検索で偶然に見つけたのですが、このような見本市が開催されていることなどは全く知りませんでした。今回が最初なのか、以前から開催されていたのかは不明です。何れにせよ、中小企業を対象とした見本市では無名のものでしょう。
この見本市の性格がイマイチ不明で、どのような組織が何を目的にしているのか判らないのです。パンフレットなどによると「ものづくり補助事業に取り組んだ事業者が、補助金を活用して開発した新製品、サービス、技術等を一堂に会し展示し、その成果を発表すること」であり、その発表の場で「販路開拓、市場創出、企業間連携の実現、情報収集・交換などのビジネスチャンスを提供する」のが目的なのだそうです。要するに、補助金を貰った中小企業がその結果を発表し、その発表された商品、サービスに来場者が商談する機会を与える、ことのようです。
つまり、官庁からの補助金、助成金を受け取った中小企業を義理で出店させよう、というものらしいのです。出店者からすれば、金を貰ったから仕方がないので遠方から出掛けようか、という雰囲気のようです。このような義理出店が多いので、この見本市が余りしられていない理由かもしれません。
さらに、この見本市は変わった開催方法が採られていて、全国で開催されているのでした。全国を、北海道・東北ブロック、関東ブロック、中部ブロック、近畿ブロック、中国・四国ブロック、九州・沖縄ブロックの6ブロックに区分けし、それぞれの地区にある中小企業を出店させているのでした。地方でそれぞれ地元の中小企業を集めて出店させ、地元の企業やバイヤーに来場させることで地方の経済の活性化を図るのが目標のようです。しかし、地方都市で見本市を開催してもどの程度の効果があるか疑問です。実績を見ると、仙台での開催では3208人、北九州では3538人の集客(2日間)でした。あまり商談は期待できないでしょう。
この日の会場は一段目の写真にあるように、後楽園のプリズムホールという場所でした。私はここの場所に出掛けるのは初めてですが、このホールは各種イベントや即売会などに利用されることが多いようです。しかし、水道橋駅から徒歩5分の近さにあり、出掛けるには便利です。
この見本市での出店者数は237社であり、知名度が低い割りには多いと思われます。三段目の写真は通路の風景で、意外にも来場者は多く、少々混み合っていました。中小企業基盤整備機構が東京ビッグサイトで開催する「中小企業総合展」の地方版と考えれば良いでしょうか。
出店者は、当然のように中小企業ばかりであり、玉石混合といった感じです。四段目の写真にあるような印刷関連のような商品に特徴が無い企業の出店が目立っていました。それぞれの企業は商談をまとめるのに必死なのでしょう。
2016年2月23日