「彩の国ビジネスアリーナ」を開催している埼玉県では、昔から手工芸品の製造が盛んでした。一段目の写真は行田市の商工会議所のブースです。ここでは二段目の写真にあるように変なミシンが置かれていました。このミシンは足袋を縫うための専用のミシンなのです。行田市は江戸時代から足袋の生産が盛んであり、戦前は全国の80%を担っていたとのことです。和服を着る人が少なくなったので、足袋の生産も減少していきましたが無くなることはないでしょう。そこで、行田市では足袋の製造を知ってもらおうとこの見本市に出品したようです。
四段目、五段目の写真は、麦わら帽子を製造している会社のブースです。春日部市では戦前から麦わら帽子の製造が盛んで、これは関東平野で小麦の栽培多くあり、麦わらの入手が容易であったためらしい。そこで、春日部市では麦わら帽子の復活に力をいれるようになったのです。麦わら帽子といっても農作業などに使われる安物ではなく、デザインを重視した高価なものに移行していました。現在販売している帽子は数千円以上するものばかりで、高級品なのです。
2016年5月12日