意外にも板橋には製造業が多いのです。

　今年も板橋区産業振興公社が主催する「いたばし産業見本市」に出掛けてきました。場所は板橋区立東体育館であり、ＪＲ板橋駅からは少々歩かなければならないのが欠点ですが、区内にはこの規模の会場が無いからでしょう。この日は秋晴れであり、気持ちの良い天気であり、中山道をテクテクと歩いて現地に向かいました。
　会場入口には「製造と加工技術展」とあることから、製造業者の出店がメインであることを強調していました。私が見本市に出かけるのは新商品を見つけるのが目的であり、そのためには出店者が製造業に限定されるのが有り難いのです。公共団体が主催する見本市では何でもありで、サービス業とかソフト開発業のような業者も多く出店しています。この見本市は製造業者を出店の対象としているため、私の目的にピッタリと合います。今回の出店者数は８０社と小振りですが、観察には最適です。会場は狭いのですが、来場者で賑わってました。
　四段目の写真は、金属に穴を開けるドリルを製造しているメーカーで、各種の外径のドリルを出品してました。その会社が出品している最小径のドリルは五段目の写真のもので、外径が０．０２ミリと髪の毛よりも細いのです。こんなに細くとも用途はあるようで、金型の穴あけに利用されるとのことでした。
　六段目の写真は、一見すると金属の薄板に文字を印刷したように見えますが、これは透明なプラスチックのシートに印刷したものです。シートの裏側からシルク印刷で金属のような面を印刷してありました。反射光や質感はアルミの板と間違うほどの出来ばえでした。七段目の写真はその印刷方法を応用した商品で、アルミの薄板をプレス加工したような立体感がありました。印刷方法は教えて貰えませんでしたが、インクの種類や捺印方法にノウハウがあるようです。
２０１７年１１月１０日