今までは活気があったのですが、今年はどうかな。
今年もさいたまスーパーアリーナで開催された「彩の国ビジネスアリーナ」に出掛けてきました。関東圏で開催される中有小企業の見本市の一つで、埼玉県内の中小企業ばかりか、近県や提携する地方自治体にある中小企業も出店し、楽しい見本市の一つです。
例年、新商品や今までみたことの無い商品が出品され、活気のあるものでした。しかし、今年は会場内に活気が無く、新商品もみかけることができず、低調でした。
一段目の写真はアリーナの入口に掲げられた看板で、これは例年と同じものです。二段目は会場内の風景で、日頃はコンサートやスポーツに使われる場内をパーテーションで仕切って設営してありました。ここまでは例年と同じなのですが、来場者が昨年に比べると少ないのではないかと感じられました。
三段目の写真は、主催者による案内所であり、ここで会場地図を配付し、出店者の場所などを案内していました。案内所で配付される場内地図は四段目の写真にあるように、新聞紙大の紙一枚のみです。この地図を頼りに目的とする企業のブースを探すことになります。3年前までは分厚いガイドブックを配付してくれていたのですが、昨年からは経費節減のためにペラペラの紙となりました。ガイドブックでは企業の詳細な説明が掲載されていて、後日関心のある企業を検索して分析できたのですが、紙切れ一枚ではそんな機能はありません。費用はかかるでしょうが、以前と同じようなガイドブックを発行して頂けないでしょうか。昨年からガイドブックが無くなったことで、来場者数が減ったとは思われませんが、この資料を来場者が入手できなくなったことも一因かもしれません。
もう一つ問題があるのは、「市町村商工会等連携出展」という募集システムを採用したことです。市町村の商工会議所、商工会、組合などが一つの区画を借り切り、地元の中小企業を出店させていました。五段目の写真にあるように、一つの島が同じ地域の企業のブースで固められていました。区画の借主は、加須市商工会、久喜市商工会、土浦商工会議所、所沢商工会議所など16団体でした。この出店形式がどうも災いしているようで、出店者は地元では有力な企業のようですが、新商品などは無く平凡な企業(私から見ると)が多いように見かけられました。また、一つの島に異業種の企業がバラバラに参加していることも、来場者が特定の技術のある企業を見つけにくい欠陥になったようです。六段目の写真は熊谷市が借り上げたブースなのですが、パネルを見ても何の技術を売り込みたいのか判りにくいものでした。
会場内には七段目の写真にあるように、デジタルサイネージが置かれ、出店者の案内や講演会の開催を表示してましたが、あまり注視する来場者はいないようでした。八段目の写真は、無人となったブースです。来場者に活気がないため、早々に切り上げたのではないかと思われました。
2018年2月2日