中小企業による出店のため、小さな商品が多いのが欠点でしょうか。
「技とテクノの融合展」では、出店者の大半を毎年入れ換えているようで、その年毎に目新しい商品、技術を発見できます。ただ、中小企業の製品であることから小粒な商品に偏る傾向にあり、これが欠点かもしれません。今年は特に趣味や遊びに関連した商品の出店が多いような気がしました。
一段目の写真は、けん玉で遊んでいる風景ですが、このけん玉にはICチップが埋め込まれていて、どのような技で遊んでいるかを常時検知しています。検知した結果は二段目の写真にあるように、モニターで表示されていて、例えば遠くに離れた遊戯者との間で競争をすることもできるようです。始まったばかりの新商品なので、これからアプリケーションによる応用や変化があるでしょう。
三段目の写真は、鉄骨や鉄板に印を付けるマーカーです。要するに、大手文房具会社が販売しているマジックインキと同じなのですが、工業用専門にしたのがミソなんだそうです。国内で工業用のマーカーを製造しているのはこの一社だけだそうです。
四段目の写真は、新型のベーゴマです。これは鋳物ではなく、切削加工で製造してあり精度が違うようです。このため、五段目の写真にあるように、透明なプラスチックで製造した専用の対戦台を使っていました。
六段目の写真は鉄道模型を展示していたブースで、デジタルで模型を制御するものでした。この模型では、コントローラーにより警笛、ランプ、速度などを微妙に制御し、本物のようにレールを走行させることができます。ただし、一両が50万円もするもので、趣味というより道楽に近いものでした。
八段目、九段目の写真は、メッキを出張するというサービスでした。工場などでは、設備にメッキをしなければならないことがあるのですが、その場所から部品を持ち出せないことがあります。この会社では、出張してどんな場所でもメッキします、というサービスを請け負っていました。通常はメッキ槽などを必要とするのですが、この会社では現場に合わせてメッキ液を部品に塗り付けてメッキできるように工夫していました。
2018年11月3日