埼玉県主催の中小企業向けの見本市です。
さいたま市の「さいまたスーパーアリーナ」で開催された「彩の国ビジネスアリーナ」に出掛けてきました。埼玉県が全力を挙げて開催する中小企業向けの見本市です。地元で運営されているあらゆる中小企業が参加しており、毎年新しい発見がある楽しい見本市です。全国の地方自治体はそれぞれ地場の中小企業の振興のため、独自に見本市、商談会を開催しています。しかし、東京都が主催する「産業交流展」、神奈川県が主催する「横浜テクノフェア」以外ではこの「彩の国ビジネスアリーナ」より他に大々的に開催される見本市は見かけられません。その原因は交通の便にあるのではないかと思われます。スーパーアリーナでは東京駅から電車で30分、新宿から40分であり、駅からは徒歩3分という都心から近い場所にあります。来場者の利便性があることから集客力があり、埼玉県単独で主催しても成果があると判断できます。意外にも、千葉県には幕張メッセがあるのですが、千葉県が単独で地場産業向けの見本市を開催していないのは交通の便が悪いことが原因ではないでしょうか。
埼玉県や埼玉県産業振興公社などが総力をあげて元気な地場企業を勧誘するので、毎年活気がありました。しかし、今年はどういう理由か出店者も少なく、来場者も例年に比べると少ないように感じられました。出店者が少なくなったのは、今年に入って景気に陰りが出てきたからでしょうか。それとも、会場の設営が少しマンネリになったからでしょうか。原因は不明です。
それと、この見本市の一番の欠点はガイドブックを配布しないことです。産業交流展、中小企業総合展などでは無料で出店者を解説したガイドブックを配布するのですが。その原因は経費の節減であると思われます。2万人近い来場者にガイドブックを配布するとなれば、相当の金額になります。その費用を節約するため、会場案内図一枚しか配布されません。後日になって、出店者の情報を探そうとしても捜し出すのが難しくで不便です。この点は何とか改善して欲しいものです。
今年も新しい出店者を見つけました。四段目、五段目の写真は重量の基準となる分銅を専門にしている企業です。それ程目立つ商品ではないのですが、社会のどこかで必要とされているのでしょう。
六段目、七段目の写真は、航空機用のエンジンを製造している企業です。V型配列4気筒のレシプロエンジンですが、練習機や小型機用に開発しているのだそうです。世界的にもプロペラ用のレシプロエンジンを生産している企業は少なく、これからその小さなマーケットに向けて進出する構想だそうです。
2019年3月2日