小さな商品ですが、葬儀社にとっては必需品になるかもしれません。
フューネラルビジネスフェアに出品されている商材の殆どは大きな変化がありません。大半は棺桶、祭壇、仏衣などであり、これらの商材は定番のような商材のため、変化させようにもできないからです。しかし、葬儀社が使用する細かな商材には常に新商品が出現しています。今は目新しいのですが、数年もすると業界では常識的に使用されるものかもしれません。
1段目の写真では、ブースに人だかりがしていました。何をしているのかと覗いてみると、2段目の写真にあるように、死に顔に化粧をする実演をしていました。最近は、死者の顔に化粧を施し、生前のような顔色にすることが多くなっています。化粧の道具や種類も増えているようです。出店社は、石油製品を製造するコスモ石油の子会社のようでした。なお、モデルとなっているのは人形ではなく、本物の人間でした。
棺桶や死亡者を運ぶためにはストレチャーが利用されています。しかし、階段があったり、狭い通路があるマンションでは容易に運べません。このブースでは3段目、4段目にあるように、階段を移動できるストレッチャーを展示していました。ただし、この製品はイギリス製であり、かの国も同じような必要性があるようです。
変わった出品では布製の祭壇がありました。正面から見た祭壇は5段目の写真であり、従来の祭壇と比べてもあまり違和感がありません。祭壇を裏側から見たのは6段目の写真で、アルミ製のパイプで布が広げられているのが判ります。簡易に祭壇を設営できるようになっています。最近は葬儀に費用をかけられない遺族も多く、見栄えがして安価に葬儀を行いたい喪主のために開発されたようです。
2019年6月29日