今年の見本市はイマイチでした。

　毎年秋には東京都が主催する産業交流展が開催されています。東京都内の中小企業のほかに、首都圏近郊の中小企業が出店し、面白い商品が展示される楽しい見本市です。ここ２０年は毎年でかけています。しかし、今年は少々雰囲気が違っていました。
　まず、会場の場所なのですが、例年は東京ビッグサイトの東棟で開催されるのですが、今年は青海展示棟という初めての場所でした。下車する駅は何時もの「国際展示場前駅」ではなく、一つ手前の「東京テレポート駅」でした。ここには巨大なプレハブの建物があり、ここが今年の会場となっていました。この青海展示棟が設置されたのは来年開催される東京オリンピックと関係があり、オリンピック開催中は東京ビッグサイトの建物全体がプレスセンターに利用されることが予定されています。このため、会場が不足するため恒例の見本市を開催できなくなる主催者がでてきます。この問題には業界でも大変不満があり、問題是正の訴えが多かったようです。このため、東京都では急遽会場不足分を補うため青海展示棟を設置した経過があります。
　会場内では通路が広々としていて、明るいのですが、今年の産業交流展では来場者が少なくて活気がないものでした。その理由としては先ず、出店者の数が例年の半分程度の２００社であり、減少していることがあります。これは予算の都合によるものではないかと推測されます。二番目には、この新しい会場を知らない人が多かったのではないかと思われます。新会場は駅から徒歩１分の近さなのですが、何時もの駅とは違うため迷ってしまったのではないかと思われます。私自身も間違えて、一度国際展示場駅で下車し、東京ビッグサイトに到着してから場所が違うことに気がついたのです。三番目の理由としては、競合する見本市が複数開催されていて、そちらに来場者が流れたのではないかと推測されます。同じ開催期間中に、ジャパンホームショー、ジャパンテックス、ビルメンヒューマンフェアなどが開催されていました。業界が極めて近似しているため、かち合ったのでしょう。
　来年の開催では盛況となるよう期待しています。
２０１９年１２月２９日