今秋から再開される予定のようですが、成果が出るでしょうか。
このブログは暫く更新しておらず、そのままになっていたことをお詫びします。前回の更新から4か月が経過していますが、これは私が怠慢なのではなく、見学に出掛ける見本市・展示会が開催されなかったのが原因です。責任逃れをするようですが、ブログにアップする話題は見本市・展示会からでなければ収集することができないからです。
コロナの感染が一段落して緊急事態宣言は解除されたことから、見本市・展示会の開催が再開される動きが出てきました。これからの見本市・展示会がどのようになるか、検討してみました。
【各展示場での開催の告知】
各地にある展示場では、8月以降に開催される予定の見本市・展示会が掲載されています。それぞれの展示場の性格により、見本市・展示会の数が一気に復活したようではないようです。
1、東京ビッグサイト
8月中には同人誌の即売会のみが予定されていますが、入場料などが未定となっていることから、開催は様子見ではないかと思われます。
9月からは、本格的な再開が予定されていて、合計29件の各種の見本市・展示会が開催されるようです。10月は66件、11月は78件と例年のような件数に昇っています。これは昨年からの予定で、2020年東京オリンピックが終了した後に会場を予約しておいたからでしょう。しかし、主催者によって開催の方法が異なっているようです。一部の主催者では、会場での出店を取り止めてウエブ上での仮想展示会に移行しています。こちらはコロナ感染に用心深い主催者と考えられます。これに反して、絶対に展示場で開催し、リアルな展示会を強行するという主催者も見かけられます。
2、幕張メッセ
9月中旬から10月末までほぼ毎週のように展示会の予定があります。各主催者はいずれもリード・エグジビジョン社であり、他の主催者は見当たりませんでした。多分、リード社は昨年にこの期日で会場を予約していたのではないでしょうか。
3、パシフィコ横浜
開催の予定は掲載されているのですが、ほぼ半数以上の展示会は中止、延期となっていました。この会場では、医学関係の発表会や研修会が開催されることが多く、医療従事者がコロナ感染することは業務に直接影響するためと思われます。
4、インテックス大阪
7月以降も12月までは月2、3件の展示会の開催予定がありました。開催を中止、延期したのは2件ほどで、このまま実行する予定のようです。主催者のホームページでは、コロナ感染を防止するために各種の予防策を実施すると掲載されていました。完全予約制であり、検温とマスク着用を入場の条件としていました。予防策を立ててもどの程度の効果があるかは疑問です。
【中小企業の悩み】
全国の中小企業で、年1回の見本市・展示会で一年分の商談をまとめる企業は1万社になるのではないかと言われている。各種の発表では、見本市・展示会が開催されないことで影響を受ける中小企業は延べ5万社にのぼると言われている。従って、見本市・展示会に依存していた中小企業にとっては、開催されないことは死活問題に直結しています。
しかし、開催されたと言っても、出店したことで中小企業の営業員がコロナに感染するのは避けたいところです。また、来場者が少なければ商談の成果が得られず、どちらにしても見本市・展示会に出店するかしないか、は判断するのが極めて難しいことになりそうです。
【来場者はどの程度期待できるか】
緊急事態宣言が解除されたことから、各主催者は昨年と同様のテーマで見本市・展示会を開催するようです。しかし、見本市・展示会を開いてもどの程度の来場者が見込めるか問題となります。昨年と同様の来場者数を期待することは不可能でしょう。コロナ騒動は完全に終了したのではなく、二次感染爆発が予想されています。そのような危ない状態であっても見本市・展示会に出掛ける人がいるかどうか疑問です。来場者は例年に比べると大幅に減少することは確かでしょう。
どう考えてみても来場者が減少することが理解できても、見本市・展示会を開催するのは主催者側の思惑があるからです。主催者は見本市・展示会を開催することで収益を上げているので、開催しないことには会社が成り立たないのです。このため、例年の通りに開催せざるを得ないのです。これが9月以降に各展示場で見本市・展示会の開催を予定している理由なのです。しかし、開催予定はあくまでも予定であり、開催予定日になって二次爆発が発生したなら開催の中止をすることことも考えられます。
また、来場者からすれば、特に入手する必要のある機械や機器があるのなら別ですが、そうでもなければ感染される危険性を侵してまで出掛けることはありません。すると、何か新しい商品はないだろうか、と考えて、ブラリと出掛ける人はいなくなりいます。これら2つの理由で来場者数は減少すると考えられます。
【リーモト商談はあるだろうか】
このように、見本市・展示会は開催される予定なのですが、出店者、来場者は減少することが予想されます。このため、ZOOMのようなウエブ会議を利用して、人が接触しない商談ができないか、という提案があります。しかし、見本市・展示会の良いところは商品を直接触ってみて、動作をその場で確認できることなのです。リモート商談では、商品を確認できないという決定的な致命傷があります。例えば、食品の見本では試食しない限り味などは判別できず、動作に特徴のある商品では直接動きを眺めなければ理解できません。やはり、商談では商品そのものを理解しなければ成り立たないでしょう。
こんなことを考えていくと、コロナ騒動が終了するまでは見本市・展示会は冷えきることになりそうです。早くワクチンなどが開発されることを期待しています。
2020年7月15日