社会の変化に合わせて事業を展開していかないと先細りとなってしまいます。
どの業界でも同じですが、同じ商品や同じサービスを永遠に続けることはできません。社会のニーズや変化に合わせて新商品を開発したり新サービスを展開しなければ企業は行き詰まってしまうからです。葬儀業界でも同じであり、企業自体が変化しています。子の場合の変化には2種類あり、以前から葬儀業界に参入していた企業が製品分野を変える場合と、異業種から新たに参入する場合とがあるようです。
一段目の写真は業態を変えた例で、従来は葬祭で使われる遺影を収める額を製造、販売していました。昨今はペットブームとなり、亡くなった犬猫などを弔う家庭が増えてきました。そこで、この企業は二段目の写真にあるように、ペットの遺影を収める額縁に特化して業務を転向させていました。
三段目の写真は手帳や会葬礼状、お別れ会の案内状などが並べられたブースです。デザインはモダンであり、使いやすいようです。この企業は元々は結婚式向けの案内状、席札を印刷していたデザイン会社でしたが、昨今は結婚式が減少しているため、葬儀業界に参入してきたのだそうです。
ブースの壁には「小さなお坊さん」というポスターが貼られ、台の上には手のひらに乗るような小さなお坊さんの人形が置かれていました。この人形には電子回路が収納されていて、スイッチを入れるとお経を唱えるのです。以前に同じようなお経を発声する器具が販売されていたことがありますが、ミニチュアのお坊さんでは初めてでしょう。
2023年7月5日