日本からの出店者も数多く見かけられ、輸出の増加を図っていました。
さて、「FOOD TAIPEI」には日本から出店した企業も多く見かけられました。これは日本の農産物を輸出しようという国策によるもので、自力でブースを借りた企業も見かけられましたが公共団体の支援により出店した企業が多いからでした。ジェトロではジャパンパビリオンを設置し、日本から57社を出店させていました。その他に、福岡銀行、那須塩原市、日本菓子輸出促進協議会、島根県などの支援によるブースも見かけられました。今回ばかりではなく、以前から日本の企業はこの見本市に出店し、輸出促進に力をいれていました。その結果、2022年では日本から台湾への農産物、加工食品の輸出総額は1489億円の実績があり、工業製品に劣らない輸出額となっています。輸出品目では多い順に、リンゴ(129億円)、酒類(120億円)、帆立て貝(112億円)、ソース(80億円)、和牛(71億円)となっています。リンゴの輸出が多いのは、台湾は寒冷地が無いためリンゴの育成に適していないからのようです。
1番目の写真は、会場建物前でジャパンパビリオンに誘導する案内板を持った人です。2番目の写真はジャパンパビリオンのブースで、このようなブースが4列設置されていました。
3番目の写真は、和牛を卸している企業のブースで、焼肉店を展開している台湾の企業が和牛を小売りするために出店したようでした。4番目、5番目の写真は、公共団体の支援により開設したブースです。6番目の写真は、兵庫県の手延べ素麺である揖保之糸を展示するブースで、ここは組合が独自に出店したようです。
この「FOOD TAIPEI」に出店している企業は日本ばかりではありません。7番目の写真はアメリカのパビリオンで、8番目の写真は韓国のパビリオンです。それぞれの国が支援していて、どの国も農産物の輸出に熾烈な競争をしているのです。
2023年8月12日