誰も気付かないニッチ企業のディープな内情を詳細に分析しました。
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国内には東南アジアからは安価な商品が洪水のように輸入されている。
人件費の安さで勝負されたなら国内のメーカーでは太刀打ちできない。 -
戦後の日本のメーカーはモノ造りで成長し、大量生産により輸出することで利益を上げてきた。中小企業は大メーカーの下請けとして、安価でしかも大量に製造する技術に特化してきた。だが、この社会構造は終焉になった。
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今までの製造システム、製品開発思想であっては中小企業のモノ造りは成り立たないことが判ったが、どのような業態にするかが不透明である。
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これからの中小企業が進む道には、隙間商品を製造するニッチ企業がある。
モノ造りで中小企業が生き残り、それなりの収益を上げることができるのはマーケットが狭い隙間商品に集約される。 -
隙間商品は売上高は小さいが利益率は極めて高い。また、競合会社が少ないため成功率が高く、長期的に安定した売上げが望める特徴がある。
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筆者は、長年にわたり隙間商品だけを製造しているニッチ企業を取材してきた。
その体験から、商品開発から販売までの一連の流れが読み取ることができるようになった。取材した事例を基にして、失敗を少なくして確実に利益を生み出す隙間商品についてのアドバイスをしている。 -
このニッチ企業への転身は、現在中小企業を運営している経営者ばかりでなく、これから企業を興そうとしているサラリーマン、学生、退職者にも適合できるものである。会社は小粒であるが、大企業よりも遙に高い利益率を狙って経営されることを目的としている人達にはピッタリの業態といえる。